問題2
結論として、問題2の正解ア「インカム・アプローチは、割引率などの前提条件を設定して行われるため、基本的に将来よりも現在の価値の方が低いものとして設定される。」が不適切です。インカム・アプローチでは将来のキャッシュフローを割り引いて現在価値を算出するため、通常は将来の価値が高いものとして設定されます。
選択肢ごとの解説:
ア.[不適切] インカム・アプローチは、将来のキャッシュフローを現在価値に割り引くことで価値を算出する。このアプローチでは、将来の価値が高いものとして設定されるのが一般的であり、逆ではない。
イ.[適切] コスト・アプローチは実際に投入されたコストを基に価値を評価するため、客観的な数値データに基づいて価値を算出でき、客観性が求められる評価に適している。
ウ.[適切] マーケット・アプローチは市場データに基づいて評価を行うため、同様の資産の取引実績がある場合には客観性が高いとされる。
エ.[適切] インカム・アプローチの具体的な方法として、将来予測されるキャッシュフローを現在価値に割り引いて算出するDCF法が存在する。
オ.[適切] コスト・アプローチは対象となる資産を再取得または置き換えるのに必要なコストに基づき価値を算出する方法である。